第20章 ドラム王国
ル「お前はやっちゃいけねぇことを二つもやった…」
ワ「まて!勲章と地位をやろう!」
城の天井に挟まっているワポルは城の中にいる恋歌からは足しか見えていない。
ルフィは声しか聞こえないがワポルと対峙しているのだろう。
ル「何の覚悟もないやつが人のドクロに手ぇ出すな!
それから…」
ワ「なら副王様の地位は…!」
ル「俺の母ちゃんを傷つけやがって!!
誰がお前なんかに母ちゃんやるかー!!」
ルフィの怒号と共に城の天井が吹っ飛び、ワポルも飛んでいってしまった。
『……傷って程のものじゃないんだけどな』
自分の腕のことを気にしてくれるルフィに嬉しく思いながらドラム王国の終わりとワポルによる支配の幕ひきに目を伏せた。
ル「腕見てもらえって」
『大丈夫よ
ちょっと痕がついただけだし』
ルフィが傷だと言い張る腕の痕をドクトリーヌに見てもらえと何度も言われる恋歌。
ル「だけどなぁ…」
『心配してくれてありがと
でもほんとに大丈夫だから』
ル「……母ちゃんがそこまで言うんだったら…
けど、痛くなったらすぐに言うんだぞ!」
『うん』
ルフィが納得してくれたところで、皆がいるという門の前に行くことにした。
門の前には先ほどまでいなかったゾロ、ウソップ、ナミ、ビビの他のクルーたちと村の人たち、傷だらけのドルトンがいた。
しかし何故かルフィはゾロに突っ込んでいってしまった。
ゾ「何してくれてんだてめぇ!」
巻き添えをくらったウソップは鼻血を出して倒れ、ゾロはルフィに怒鳴っている。
ルフィはゾロの着ている服で敵だと思ったようだ。
復活したウソップはこの絶壁を登ってきたと嘘をついている。
ビ「ロープウェイで登ってきたの、ルフィさん
恋歌さんとサンジさんは無事なの?」
ル「ああ!元気になった」
ナ「よかった!」
ビ「ええ、ほんとに!」
ナミとビビはお互いに手を握りあって喜んでいる。