第5章 フーシャ村へ買い物
『これだね
じゃあ家の中に入れようか』
エースが木箱を持ち上げようとするがまだエースには重かったようで少ししか持ち上がらない。
何度か試して持ち上げることは諦めたのか木箱を押しはじめた。
しかしそれでも中々前に進まない。
見かねた恋歌は少し笑いながら木箱を持ち上げてあげた。
エ「!?
俺のなんだから俺が…!」
焦って恋歌から木箱を取り返そうとして服を引っ張られるが恋歌は笑って
『いーのいーの
もうちょっと大きくなったら荷物持ってね』
そう言う恋歌を不満そうにエースは見ていた。
家に入って木箱を下ろす。
『開けてみたら?』
エースは木箱を開けて中身を確認する。
それを視界の端に入れながら神様からの手紙を読む。
"恋歌へ
二日連続っていうところは気にしないでくれ…
実は昨日大事なことを書き忘れてたんだ
というのはお前は暫くの間歳をとらない"
『はぁ!?』
ここまで読んで恋歌は声をあげてしまった。
その声に驚いたエースが振り返る。
エ「?
その紙なんだ?」
『何でもないよ
急に大きな声あげてごめんね』
エースは不思議に思いながらもまた荷物を漁りだした。