第18章 挨拶
白「グララララララ!!
まぁいいじゃねぇか!!
好きな女が自分の母親だろうとなんだろうと
エース、サボ惚れた女なら死ぬ気で守れよ!」
エースとサボは白ひげににっっと笑って親指を立てた。
「「当然!!」」
マ「だが、お前らいつまでも恋歌のことを"母親"として呼んでたら一人の男として見辛くねぇか?」
エ「どういうことだ?」
マ「つまりお前らが恋歌のことを"母親"として呼ぶ限りは向こうも息子としてお前らを見ちまうってことだ」
サボ「なるほどな…」
マルコの意見に納得して頷く二人。
そして顔を見合せた二人は隅の方に行き、しゃがんで肩を組ながら小声で話し出した。
『何してるんでしょう』
マ「さぁな…」
数秒でこちらに戻ってきた二人は恋歌の前に立ってこう言った。
「「恋歌!!」」
『へ?』
エ「ほんとは出航の時だけにしようかと思ってたけど止めた」
サボ「これからは恋歌って呼ぶからな!」
『もう私のこと"母親"として呼んでくれないの?』
徐徐に目に涙が溜まっていく姿を見てエースとサボが慌てる。
エ「いや、そうじゃなくてな!
えっと、呼んでほしいときはいつでも呼ぶし俺たちの自慢の母ちゃんだっていうのは変わらねぇよ!?
だから泣くな!」
サボ「そうだぞ!?いつだって呼ぶから!
でも普段は…その…俺たちのこと男として見てもらうために名前でだな…
頼むから泣くな!」
必死に恋歌をあやし始めた二人を見て、見ていた三人が大声で笑いだした。
サッチ「必死だなぁお前ら!」
マ「女泣かせるとはねぇ…」
白「グララララララ!!
お前らそんないい母親滅多にいねぇからな!
しっかり泣き止ませとけよ!」
「「わかってるよ!!」」