第17章 帰還
しばらく外で山賊たちと話していると三人が鹿を二体仕止めて帰ってきた。
『三人ともおかえり』
「「だだいまー」」
恋歌がおかえりと言って返してくれたのはルフィとサボの二人だけ。
エースはこっちを見たまま難しい顔をしている。
持っていた鹿を下ろして恋歌に近づいて手を握った。
エ「母ちゃんもこっち来い」
『へ?』
何故か山賊たちの輪から抜けさせられて三人の方に行く。
サボとルフィを見れば、サボは肩を震わせて後ろを向いて笑っているし、ルフィは笑顔で鹿を見ている。
ル「この鹿どうやって食おうかな
やっぱ鹿鍋かな?」
エ「なんでもいい、そんなもん
はえぇとこ食っちまえ
サボ、お前は何笑ってんだ」
サ「ぷっ…いや、お前ってそんなに嫉妬深かったんだなって思ってさ」
エ「…………ほっとけ」
しばらくサボの笑いとエースの不機嫌な顔は収まらなかった。