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夢現

第17章 帰還


『今は…今のエースは好き…

でもそれは家族としてで…』

エ「知ってる、それは身に染みてわかってる」

『私は…その…///

人を好きになったことがなくて…///』

エ「じゃあ俺を初恋の相手にしてやるよ」

にっと笑って堂々と言うエースに恋歌はしばらく黙ってから口を開いた。

『…………わかった、エースのことを一人の男の人として見るわ』

エ「ほんとか!?」

ぱぁっ、という効果音がつきそうな笑顔でエースは嬉しそうに笑った。

『でも私とエースに時間を頂戴』

エ「俺と母ちゃんに?」

『私はエースを一人の男の人として見るための時間を

エースには私のことをもう一度考えてくれる時間を』

エ「考える時間を?」

『将来、海賊になって色んな島に行ったときに色んな人と出会う

そしたら…』

エ「誰か他のやつを好きになるかもってか?」

『だってここにはあんまり女の人いないし…

海に出たら他にも女の人が…』

エ「上等だ

俺が母ちゃん以外のやつを好きになる?

そんなの天地がひっくり返ってもあり得ねぇ

それを証明したらいいんだろ?

簡単だ、そんなのこれからの人生全部費やしてやるよ」
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