第4章 初日終了
ちょっとエースがびっくりしていたが気にせず全部脱ぎ終えるとエースを抱いて湯船に二人で浸かる。
エ「あのさ、1つ聞いてもいいか?」
『どーぞー』
エースが急に真剣な声で聞いてきたが恋歌はお風呂でのリラックス状態の今は間の抜けた返事しか返せない。
エ「何で俺あんたと一緒に風呂入ってんの?」
『えーだってこの浴槽の大きさだとエース一人だと沈んじゃうしシャワーだけにしても届かないでしょー?
それに二人で入った方が経済的にもいいしねー』
確かに言われていることは正論なのでエースは何も返すことはできない。
しかし二歳児にも小さな男のプライドはあるようで、女の人に抱えられてお風呂に入るということは若干抵抗があるようだ。
当の本人は全く気にしていないが…
『エースも眠たいだろうしすぐに体とか洗って出ようか』
そう言うとエースを抱き抱えたまま湯船から上がり、備え付けてあった椅子に恋歌が座り、その膝の上にまたエースが乗った。
しかも今はお互いに裸で恋歌の柔らかい体が直にエースにあたる。
二歳児なのでそれで慌てることはないが無防備すぎやしないかとエースは悩む。
今まではガープ以外に一緒に風呂に入ってくれる者はおらず、溺れたりしないかを遠巻きに見られているだけだった。
そんな風に過ごしてきたエースは今日出会ったばかりの自分に何故ここまで普通に接するのかよくわからなかった。
考えても鼻歌を歌いながら上機嫌でエースの頭を洗う恋歌の心情はわからない。