第17章 帰還
落ち着いた恋歌は椅子として使っているという倒れた木の幹に座っている。
それが三本あって鍋を囲むように並んでいる。
一本はサボが、もう一本はルフィが、そして最後の一本にエースと恋歌が座っている形になった。
ルフィは一人でひたすら熊鍋を食べている。
サ「しっかし急に帰ってくるんだもんな
びっくりした」
『ここの調査が終わったって聞いてすぐに帰ってきたの
早く皆に会いたくて』
エ「でもそのわりにはずっと後つけてたよな?」
『どのタイミングで話しかけようかって迷ってたし、皆成長したなぁって思って見てたの』
サ「でもあの登場の仕方もないと思うぞ…」
『気がついたら落ちてく二人の後を追って降りてたの』
エ「攻撃しちまって悪かったな
怪我は?」
『気にしないで何ともなかったから』
サ「意外に何ともないって傷付くな
こんなこと言うのもなんだけど結構本気で殴ったのに」
エ「確かに俺も結構本気で殴った
金属音がしたってことはまた腕か?」
『うん
でも二人とも気配わかるなんて凄いね』
エ「誰なのかまではわからなかったけどな」
サ「わかったら攻撃なんかしないからな
俺たちもまだまだってことだな」
『でも二人とも私より身長高くなっちゃって…
あと私より小さいのはルフィだけになっちゃった』
エ「その姿18の時のなんだろ?
だったらそれぐらいは俺たちも15なんだから越えないとな」
サ「ルフィは平均的にも小さいし、まだ12だからな
ゴムだっていうのとか関係あるのかな?」
『さぁ、どうなんだろ
でもまぁルフィにもそのうち抜かされるんだろうな』
エ「いいじゃねぇかそれぐらい
って母ちゃん眠いのか?」
エースが恋歌を見ると眠そうに目を擦っている。
『まだ…大丈夫…』
がんばって起きようとしているが頭はふらふらしている。
サ「明日もそのまた次の日もいつだって話せるんだ
眠いんなら無理するなよ」
『じゃあ明日…皆と喋る…』
サ「うん
おやすみ」
『うん…エース、肩借りるね…』
恋歌はエースの肩に頭を預けてすぐに眠ってしまった。
エ「どーぞ…」