第16章 白ひげ海賊団での暮らし
言われていた通り、爆風が巻き起こり大の男でも飛ばされそうになる。
クルーたちは近くの物に掴まりなんとか凌いでいる。
一番近くにいたマルコとサッチは掴まるところが何もなかったが踏ん張ったおかげで数メートル後ろに下がっただけで済んだ。
恋歌の攻撃は海賊船に当たり、船が燃えている。
『ふぅ、威力は抑えたんですけどやっぱり結構破壊力ありますね』
サ「あれで威力抑えたって?
本気出したら一体どうなるんだよ…」
サッチは粉々になった元船だった残骸を見て青ざめる。
クルーたちも驚きで全員声がでないようで黙っている。
『あれ?皆さん大丈夫ですか?』
マ「驚いて固まってるだけだ
ほっときゃそのうち治る」
冷静に返してきてくれたのはマルコだった。
彼も驚いてはいるがいち早く立ち直ったのだろう。
マ「お前、その腕どうした?」
マルコは恋歌の右腕が少し震えているのを見つけた。
恋歌は右腕を左手で擦った。
『これ撃つと撃った方の腕が痺れるんですよ
だからこれ三日に一回しか撃てないんです』
笑顔で言った恋歌だが、マルコは驚いて恋歌の痺れている右腕を取った。
マ「なんでそれを早く言わねぇんだよい!!
ちょっとこっち来い!」
『へ?どこに…』
何故か怒鳴られた恋歌はマルコに痺れていない左腕を掴まれてどこかに連れていかれた。
それを一瞬あとにサッチが慌てて追いかけていく。