第15章 ゴア王国
ダ「んで?あたしに頼みたいことってのは?」
『まず桜姫としての頼みは私の正体を他の人に言わないでほしいということです
私の正体がわかってしまうと関わったことのある人が危険に晒されてしまうので…』
ダ「そんなの言うわけないじゃないか
関わったことのある人ってことはあたしらも含まれてんだろ?
そんな危険なことしないよ」
『ありがとうございます
ではもうひとつ恋歌としての頼みというかなんというか…』
ダ「なんだい、あんたにしては珍しい
そんなに言いずらいことなのかい?」
『いえ…そうではなくて
実はここから出ていこうと思っていてですね』
「「「えっ!?」」」
恋歌がここを出ていくと言って驚いたのは子どもたち三人。
エ「なんで!?
なんで出ていくんだよ!?」
サ「そうだよ!!」
ル「行かないでくれよー!!」
三人は恋歌にいなくなってほしくないので必死に止める。
ダ「くそガキどもうるさいよ!!
ちょっと黙ってな!
それで?何で急に?」
『えっと…さっきちょっといろいろやり過ぎてしまって…
暫く大人しく身を隠さないといけないなって思いまして…』
ダ「やり過ぎた?
何してきたんだい?」
サ「まさか!」
サボは心当たりがあるのか思い出したように顔を青ざめる。