第15章 ゴア王国
サ「母さ…ん」
恋歌のマントを握りしめ声を押し殺して泣くサボに誰にぶつけたらいいのかわからない怒りが込み上げてきた。
『ねぇサボ…
私はサボをここまで悲しませる物が嫌いよ
この国も貴族も高町の人たちも全部全部消してしまいたいって思うぐらいに…
でもそれはサボが望んでることじゃないっていうのもわかってる
私が人を殺したりするのをしてほしくないって思ってくれてるのだから
それを裏切りたくない、でもこれ以上サボの自由を求める心が遮られる物が現れたら私はどうするかわからないわ…』
強く抱きしめられたサボは恋歌がどんな顔をしているかわからないし、見れても仮面をしているため見ることができない。
サ「母さん…
俺大丈夫…だからさ
まだ自由になるのを諦めたわけじゃない
またみんなに会いに行く
ここから出られないとか言われたって何度だって抜け出してやる
だから安心してよ
血の繋がりなんか関係ない
エースとルフィ、そして母さんが俺の家族なんだから」
なんか励まされてばかりだなぁと思いつつも笑ってくれるサボに感謝した。