第15章 ゴア王国
サボの姿が見えなくなったのを確認してからエースとルフィを離す兵士たち。
ずっと雇われた兵士かと思っていたが話を聞くとエースたちが倒したポルシェーミの海賊団の船長だった。
『あなたがブルージャム船長ということですか』
ブ「ああ、俺は貴族に産まれたかった
仕事を手伝えばあの男が俺を貴族にしてくれると約束してな
だからガキども、もうあの貴族の子どもには近づくな
あいつのことも忘れてやりな
それが優しさってもんだ
大人になりゃわかる」
ブルージャムが以外にもエースとルフィに優しく語りかけていたので驚いた。
ブ「そこの嬢ちゃんもわかってんだろ?
あいつの親を殺してあいつを連れ戻すだけじゃなんの解決にもならないってことを
だから見逃した」
『サボが守ろうとしてくれたエースとルフィ、そして私
そんな守った人間に本当の親を殺されたくないに決まっている
だから今だけは見逃した』
ブ「今だけは?まさかお前…」
『誤解しないでくださいね
サボが願えば王国のひとつぐらい潰すって言いたいだけですから』
恋歌がさらっと言った言葉にまた周りが固まった。
『冗談ですよ』
恋歌はそのまま踵を返して帰ろうとした。
『あ、そうだ私ちょっと用事できたんで先に帰りますけどそこの二人に手を出したらどうなるかわかりますよね?』
ブ「あいつ何者なんだ?
あの殺気只者じゃねぇ…」
エ「ま、俺たちを守ってくれてるいい母ちゃんなんだ
さっきみたいにちょっと怖いときもあるけど…
っておめーはいつまで泣いてんだ!」
ル「だ、だって母ちゃん…
怖くて…」
エ「確かに怖かったけどあれは俺たちのために怒ってくれたんだ
実際俺たちには何もしなかったし、止めたら止めてくれたんだ」
ル「うん…」
ブ「すげー母ちゃん持ってんだなぁ
ところでよお前ら俺の仕事手伝う気ねぇか?」