第13章 再会
ダ「何笑ってんだ!
あんたのことだろ!」
『あ、すいません、つい…
ご心配ありがとうございます
でもそんなに時間もかかりませんし大丈夫ですよ
ね?エース』
エ「そうだな
母ちゃんなら10秒もあれば帰れるだろ」
ダ「誰があんたの心配なんかっ!
だがこの近くに他の家なんぞあったか?」
『いえ、普通ならもっとかかると思います』
エ「あーもうとりあえずこれ以上遅くなるわけにはいかないからもう母ちゃん帰れよ
あとは何とか説明しとくしさ」
『そう?
じゃあ帰るね』
恋歌が背を向けて森に入っていく。
ダ「ちょっ…」
ダダンが手を伸ばしたが瞬き1つするとそこには恋歌はいなかった。
ダ「はぁ?
ちょっとエースどういうことだい!!」
エースを見ると恋歌の去った方にひらひらと手を振っている。
そしてそのまま自分の寝床である場所に行こうとする。
ダ「ちょっと待ちなエース!!
あんた説明してくれんじゃないのか!?」
エ「俺がそんなことするかよ」
エースは一度も立ち止まることなくすたすたと行ってしまった。
ダ「ったく、結局あの女も厄介者じゃないかー!!」
夜も遅い森でダダンの怒号が響いていた。