第13章 再会
エ「一応…
こんなとこにも手配書ぐらいは来るから」
『じゃあさその人の懸賞金今いくらか知ってるよね』
エ「8億だろ?」
『懸賞金の額は政府がどれだけその人を危険視しているかによって額が変わる
つまり"桜姫"はそんな大金をかけられるぐらい政府から危険視されているってこと
ここまではわかるよね?』
エ「うん」
『じゃあさ"桜姫"に会ったことのないエースはその人のこと8億もかけて捕まえようとする?』
エ「えっ?」
『何にも酷いことされたことのない人に懸賞金がかかってるからって捕まえる?』
エ「それは…
でもっそんだけの大金かけられてるってことはそんだけ酷いことしたってことじゃないのか?」
『いいえ、今や"桜姫"は海賊たちに救世主とまで呼ばれる存在になった
村を襲ったことも一度もない
ましてや一般人を傷つけたことも一度もないわ
そんな記事も噂も聞いたことがないもの』
エ「じゃあなんで…」
『政府にとって邪魔だからよ』
エ「邪魔?」
『そう、この世界は今大海賊時代とまで呼ばれるほどに海賊が多い
でもこの世界の正義を掲げているものたちは海賊という存在自体を犯罪としている
ということはその海賊たちの味方である"桜姫"も政府にとっては立派な犯罪者になるのよ
例え"桜姫"が大切な人を守るためにしていることでも』
エ「大切な人を守るために…」