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(心霊探偵八雲)トラブルメーカー

第1章 切っ掛け


八雲『女の人?』

晴香『うん…。最初は同じバイトの人かなって思って声を掛けたんだけど、聴こえて無かったのか、私を見ないで、そのまま奥に行っちゃったんだけど…。』

八雲『なら、別に気にする様な事なんか、無いじゃないか。ただ単に、そこに居ただけかも知れないだろう。』

晴香『それはそうなんだけど…。問題はその後。その人がネックレスを落としていったから、その人に返そうと思って追いかけたの。

そしたら、そこ物置だった所みたいで、色んなものが置いてあったんだけど。その中の1つに鏡があって、その人が鏡の中に消えたの…。

だから、ネックレスを返す為に力を貸して欲しいなって、八雲君なら、何か良い解決策を教えてくれるかなって…。』

八雲『君は、また自分から厄介事に首を突っ込んだのか…。』

八雲は晴香を見ながら、呆れたようにため息をついて、晴香に言う。

晴香『好きで首を突っ込んだ訳じゃ…。』

八雲『なら、何でそんな訳の分からない人物を追いかけたんだ…。君がたまに、突拍子のない事をするのは知っているが、それがトラブルの元になる事をいい加減(かげん)理解した方が良い…。』

晴香『そこまで言わなくても良いじゃない…。確かに八雲君には、色々迷惑掛けてるかも知れないけど…。このネックレスがその人の大事な物だったりするかも知れないし…。そう思ったら居ても立ってもいられなくなっちゃったんだもん…。』

そんな話しをしてる二人の所に、後藤が顔を出した。

後藤『おっ!八雲!今日はちゃんと居たな。探す手間が省(はぶ)けて助かったぜ。』

八雲『後藤さん。また、性懲(しょうこ)りもなく来たんですか?』

後藤『なんだ今日は、偉(えら)く機嫌が悪そうだな?何かあったのか?』

八雲『良い訳が無いでしょう…。このトラブルメーカーが、また厄介事に首を突っ込んだ様なので、今、話を聞いていた所です。』

そう言って八雲が晴香を見る。それを聞いた後藤が改(あらた)めて晴香を見ながら、八雲に聞いた。

後藤『晴香ちゃんがどうかしたのか?』
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