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(心霊探偵八雲)トラブルメーカー

第1章 切っ掛け


切っ掛けは、晴香が拾ったという1つのネックレスだった。

八雲はいつもしている様に、映画研究同好会の部室で、寝袋に入って寝ていた。そこにまた、いつもの様に、晴香がやって来る。

晴香『やぁ!今日も相変わらず、って…寝てるし。』

八雲『また、君か…。君に文句を言われる筋合いは無い…。ここは僕の家だ…。何をしようが君には関係無い…。』

晴香『いいえ、ここは大学の部室であって、決して八雲君の家じゃ、あ.り.ま.せ.ん!』

そう言って晴香が冷蔵庫から飲み物を取り出す。

八雲『君は、映画研究同好会のメンバーじゃ無いだろう…。勝手に冷蔵庫を使うのは感心しないな…。』

晴香『ふふん!残念でした。ついさっき、入部届けを出してきたから、私はもう映画研究同好会のメンバーなのだ!』

そんな晴香を見ながら、八雲はまだ眠そうに欠伸をしながら、起き上がり、晴香に言った。

八雲『…君が、ここ居る理由は分かった…。で…今回はどんなトラブルだ…。』

晴香『ちょっ、何で、私が来ると毎回そう言う訳?違うかも知れないじゃない。』

晴香は頬を膨らませながら、八雲に言った。

八雲『君は馬鹿か…? 君が、「やぁ!」と言って手を上げて入って来るときは、大抵トラブルを持ち込む時だ…。』

晴香は八雲の言葉に、(うっ)という顔をしながら、二の句を継げなくなった…。

晴香『ごめん…。』

八雲『分かれば良い…。しかし、素直な君は、気持ちが悪いな…。』

晴香『なっ、人が素直に謝ってるのに、そうゆう言い方は無いんじゃない?』

八雲『どうせ、何時もの事だろう。なら、気にしなきゃ良いじゃないか。』

晴香『それは…そうかも知れないけど…。そこまで言う事ないじゃない…。』

八雲『そんな事はどうでも良い…。それより、訳を早く話せ…。』

晴香『実は、私がバイトしてる場所で、1人の女の人を見たんだ…。』
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