第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
善逸を廊下に放り投げた後、ドアを閉め、鍵をかける。
「ふぅ…、これでもう本当に、誰の邪魔も入らないだろう。」
もし他の誰かが用事があって訪ねてきても、よっぽどの用事でないかぎり、外の善逸の姿を見て、諦めるだろう。
義勇がリビングに戻ると、待っていた
陽華と目が合った。その瞬間、
「ぷっ!」
と、二人して笑いだしてしまった。
「たくっ、あいつら、どれだけ邪魔するんだ。」
「私達も、どれだけ必死なのよ。」
「仕方ない…、」
義勇が近づいてきて、陽華の手を取った。
「朝から、どれだけ焦らされたと思うんだ。さすがにもう、俺も限界だ。」
そう言うと、掴んだ陽華の手を引っ張って、寝室へと戻る。
寝室に戻り、ベッドに腰掛けると、その隣に座った陽華に、義勇は遠慮がちに問いかけた。
「時に陽華、確認なんだが、昼間の約束は覚えているか?」
「うん?約束って、なんだっけ?」
少しとぼけて答えると、義勇は拗ねたように陽華を軽く睨んだ。
「意地が悪いな。俺は、あの言葉を糧にして、今日一日乗り切ったというのに。」
義勇の言葉に、陽華がくすくすと笑う。
「もう、大げさなんだから。冗談よ。ご奉仕の約束でしょ?」
陽華は、広いベッドの中央に移動すると、ヘッドボードに枕を重ね、そこに座るようにと義勇に促した。
義勇が寄りかかるように座ると、その脚の上に跨る。
「何か、してほしいことある?」
「反対に俺は、お前が何をしてくるのか、楽しみにしてるんだが。」
うーん。と陽華は小さく唸った。考えてみたが、今までしてもらうだけで、責めたことなどなかった。
義勇が他に、どんなことされたら気持ちいいのか、知らない気がする。
陽華はとりあえず、いつも義勇が、自分にしてくれるようにしてみることにした。