• テキストサイズ

【鬼滅の刃】水魚之交

第44章 水魚之交





陽華と義勇は、ゆっくりと見慣れた道を歩いていく。あの頃は気付くことのできなかった、花々や生き物たちに気づいて、目を細めながら、微笑み合う。



そうして、長い畦道を超え、木々の生える小道を進むと、目の前に、懐かしい風景が広がった。

あの頃のまま、変わりなく佇む小さな小屋。その前にいる人物に気づいて、陽華は大きく手を振る。

「師匠ー!」

そして、義勇に振り返った。

「義勇、行こう!」

そう言うと陽華は、義勇の手を強く握り、走り出した。









貴方と出合い、恋をしたこの場所で、今度は一緒に、愛を育んでいこう。


あの日、この場所で握られた手は、今も変わらずに固く握られている


どんなに困難な出来事や、悲しい出来事があっても、その手は離れることはなかった


互いに惹かれ、求め合うように、この先の未来も、決して離れることはない






それはまるで、水魚の交わりのように…






ー 水魚之交 完結
/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp