第31章 ※媚薬
そのまましばらく二人は、放心状態で抱き合ったままじっとしていたが、落ち着くと陽華は顔を起こし、義勇を見詰めた。
「今日は義勇、三回もイッちゃったね。初めてじゃない?大丈夫?」
「大丈夫だ。三回くらい、毎日余裕でイケる。」
「えぇ?」
義勇の発言に、陽華は若干引きぎみに義勇の顔を見た。そんな陽華に義勇は優しく微笑むと、こう言った。
「薬なんかなくても、お前がいればいい。俺にとっては、お前の存在自体が、媚薬みたいなものだ。」
「それは…、嬉しいような、嬉しくないような…、」
自分で発情してくれるのは嬉しいが、毎日三回となると無理だ。陽華はそう思い、複雑な表情を浮かべた。
その表情から、義勇は気持ちを汲み取ったのか、笑いながら言った。
「安心しろ、気持ち的にだ。本当にはしない。」
陽華は信じられないような、訝しげな目で義勇を見詰めた。すると突然、義勇が困ったような表情を浮かべた。
「だが、今日は無理だ。…また新たな問題が発生してる。」
義勇は眉根を寄せて、薄暗い天井を見つめた。
自身がまだ収まらない。
義勇は大きくため息を突くと、陽華を抱えたまま、ゴロンと転がって体勢を変えた。
「ダメだ。この薬は本当に強力みたいだ。」
義勇は陽華を見下ろしたまま、そう言った。そして、辛そうな顔で陽華を見つめた。
「このままじゃ、ラチがあかない。陽華、お前のココを、道具のように使うことを許してくれ。」
義勇はそう言うと、陽華の秘部に、未だに収まらない自身を差し込んだ。
「やっ…やだ!!もう無理っ…、」
「申し訳ないが、今日は俺のが枯れて出なくなるまで、付き合って貰うぞ?」
陽華の制止も聞かず、義勇は腰を突き上げた。それは、薬の効果が切れる朝方まで続いた。