• テキストサイズ

【鬼滅の刃】水魚之交

第25章 柱稽古





しかし義勇は、出口付近で立ち止まった。そして何か思い立ったように振り返ると、また陽華に向かって歩いてきた。

「え、今度は何?」

嫌な予感に身構える陽華の首に、義勇は腕を回すと引き寄せ、その唇に自分の唇を重ねた。

「おおぉ~!!」

道場からどよめきが起こった。

義勇は陽華から離れると、ニコッと笑って、道場から出ていった。陽華は何が起こったのか理解出来ず、へなへなとその場に崩れ落ちた。

その瞬間、道場にいた隊員達から歓声が沸いた。

「陽華さん、おめでとうございます!!」

「冨岡さんて冷静な人に見えてたのに、意外に熱い人だったんだな。」

「水柱、かっけぇー!!」

口々と飛び交う会話を聴きながら、陽華は気力を振り絞り、立ち上がった。

「は、はは。みんな、ありがとう。」

そういうと、苦笑いを浮かべた。




この日この出来事は、鬼殺隊の伝説となった。





ー 柱稽古 完
/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp