• テキストサイズ

【鬼滅の刃】水魚之交

第19章 ※青空の下





(この…このっ…、無自覚天然タラシ!!)

陽華は顔を手で覆ったまま、顔をプルプルと横に降った。

「陽華?」

「もういいからっ、お風呂沸かしてよっ!」

「うちで入っていくのか?」

「こんな上も下もぐちょぐちょじゃ、帰るに帰れないでしょ!」

「わかった…。」

義勇は立ち上がり、風呂場に向かい廊下を歩き出した。しかし、思い付いたように立ち止まると、陽華の方を見た。

「あ、陽華…、」

その声に反応して、陽華が義勇の顔を見ると、義勇はいつもの無表情のまま、こう言った。

「一緒に入るか?」

「ば、ばかっ!!」

そう言って陽華は、傍らにあった棒状の何かを義勇に向かって投げつけた。義勇はそれをキャッチすると、その正体を見て驚いた。

「さすがに、刀は危ないだろっ!」

義勇が抗議の声を上げると、

「うるさいっ、早く行けっ!!」

と、陽華の怒号が飛んだ。義勇はこれ以上怒らせてはまずいと思ったのか、慌てて風呂場に向かっていった。

あれを全て天然でやってるから、本当にたちが悪い。

(私ばっかりが、義勇にドキドキさせられてて、悔しい…。)

陽華はフーッと深くため息を突くと、空を見上げた。



そこには、綺麗に澄みきった青空が広がっていた。



ー 青空の下 完
/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp