第19章 ※青空の下
「覚えてないの?」
陽華の少し怒った声に、義勇は股がった姿勢のまま、「すまない…。」と呟き、俯いた。
「じゃ、『もっとしてくれ…』って、ちゅーをおねだりしたのも覚えてないの?」
陽華が意地悪そうに言うと、義勇は顔を真っ赤に上気させた。
「ほ、本当にそんなこと言ったのか?」
その可愛い反応に、陽華はクスクスと笑った。陽華は半身を起こすと、義勇に言った。
「じゃあ、反省したら、一回どこうか?私、任務から帰って来たばかりだから…、」
しかし、義勇は動こうしない。そして気まずそうな顔を陽華に向けた。
「…いや、俺のがもう反応してしまっている。」
その言葉に義勇の股間に陽華は目をやった。隊服の布を押し上げ、はっきりと腫れ上がるそこを見て、陽華は信じられないと言う顔で義勇を見た。
「しょうがないだろ!何をしたのかは覚えてないが、覚醒した時にはもうガチガチだった…。」
義勇は、陽華を押し返し、再び寝かすと、
「…だめか?」
と、囁いた。そんな顔されたら、断れるわけない!と、陽華は心の中で叫んだが、今回は譲れなかった。
「だ、だめっ!…だって、まだ昼間だし、ここ外だし、明るすぎて恥ずかしい…、それに…まだおふ…、」
陽華が言い終わらないうちに、義勇が言葉を遮った。
「恥ずかしいなら、後ろ向いていればいい。」
「は?」
義勇は陽華をうつ伏せに返すと、背後から抱きつき、隊服のベルトに手を掛けた。
「ちょっと、義勇!そういう問題じゃ…、」