第1章 私の未来は変わっていく
「可哀想にキャプテン…」
「据え膳…食わなかったのか…」
「俺ならあの状況…食うしかない…」
「好きでもない女でも食っちゃうよ俺…」
何やら2人がまだムカつくような事を言ってる気もするが、もう気にしないでおく事にした。じゃねぇと…なんか、もうつれぇ…。
気分を変える為にも新しい船の様子でも見に行くか。そう思って店へと向かえば1人でブツブツと喋っているみのりがいる。あいつは、いつになったら一人言がなくなるんだ…最近は少なくなってきたがそれでも直りはしねぇのか。しかし、今はそれより気になる事があった。最後に言ってた俺がイケメンだから悪いってのはなんだ。前からよくみのりは平気で顔が良いとか声が良いとか色々言うけどこいつは相手がそれを言われてどう思うのか考えねぇのか。別にそれで自惚れてる訳じゃねぇけど!
「もー、びっくりした…ローの行動って心臓に悪い」
「お前の行動よりはマシだろ」
「う…それは…誠に申し訳ございません…」
「あぁいや、船の事じゃなくて…」
船をチラッと見て気まずそうに謝ってくるのに勘違いしてるのが分かる。昨夜の事だ、と言いかけて止めた。それを言ってどうする。そもそもみのりが突っ込んでこないから良いものの、抱き着かれて寝れないなんて冷静に考えりゃおかしな話なんだ。前までならみのりに抱き着かれたとしても俺は寝れた自信はある。多少寝難いとは思うだろうが寝れない事は無い。それを、どうして寝れなかったのかとなったら…みのりは警戒するのか?受け入れるのか?みのりの性格上面倒だからやるのはゴメンだとまた言うのだろうか。
「あー、でもさ…この間の事件以降は特に何も問題起こしてないから…そんなに心臓に悪くないと思うんだけど…」
「…それでもない」
何と言い訳しようかと考えているとみのりがハッとして恐る恐るこっちを見てくる。他にも心当たりがあるのか。まさかイケメン発言の事だと思ったのか。それもある意味当たりだが違う。いやでもそれをあえて肯定した方がいいのか?それはそれで勘違いされそうだな。
「さ、さっき、ナンパされたの見てたの…!?で、でもちゃんと切り抜けたよ?別に何もされてないし、声かけられてすぐ瞬間移動で逃げたし…!」
こいつ、外に出すの止めようかな。