第1章 私の未来は変わっていく
ローに無理矢理立たされ連れていかれたのは本がやたらとある部屋だった。ベッドとソファーと机。後は本棚に本がある。部屋の半分近く本。キャラ的に医学書なのかなぁ…とボンヤリ考えていると、部屋の床に叩きつけられる。
「いったいわね!殺すなら一思いに心臓潰しなさいよ!」
「さっさと殺せと言うからには…目的は俺を殺す事か?それが出来なきゃ死ぬつもりだった…」
「えー、もう…面倒臭いなぁ…そういう事でいいから早く殺せばいいじゃん」
あ、もしかしたら余計な事言わずに最初からそういう演技してた方が良かったかもしれない。面倒臭さから思わず言った後に後悔する。
「やっぱり…お前、狙ってこの船に来た訳じゃねぇな…誰かの能力で連れてこられでもしたのか?」
「んん…っと…行った先の船で船長殺して来いって言われた」
「…いや、嘘だろ」
「いやいや、そんな事ないって。ただ、どの船かとか知らされてなくってまさかハートの海賊団とは思わずビックリして、ビックリし過ぎて逆に冷静になっちゃったの」
よし、これなら大丈夫!そう思っていたのに乱暴に髪を掴まれ上げられた顔の先には楽しそうに笑う顔があった。
「お前に良い事を教えてやろう。ハートの海賊団ってお前は言ったが…結成して数年経ってるとはいえまだそんなに島を移動してねぇから広まってる筈ないんだぜ」
楽しそうにクックックッと笑って告げられたその内容にとんでもないミスを犯したのだと気付く。まさか有名になる前なの!?普通、とかも知らないけどこういうのって原作のいい感じの展開の所に来るんじゃないの!?いやでも充分怪しい事言ってるし、殺してくれるんじゃない!?そう思いたかった。けれでも、目の前の彼は自殺願望を抱えた私を前にして残酷な言葉を放つ。
「面白いから飽きるまで船にいろ」