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貴方と未来を過ごしたい

第1章 私の未来は変わっていく




開いているお店は朝からお酒を飲む人達が沢山いる所ばかり。流石にこんな容姿でも女1人となると声をかけてくる馬鹿はいるかもしれない。自意識過剰になるかもしれないけど、ある意味それってお約束だと思う。そんなお約束に足を突っ込んでしまえば、なし崩し的にお約束の道へと流れていきそう。


「…いやでも逆にもう既にここは現実。そんなお約束な事にはならないんじゃない?」


そうそう、意外と大丈夫だったりするかもしれない。それなりにお約束を踏んでしまってきた気はするけど今回は大丈夫でしょ!とにかく私はパンが食べたい!てかそんなお約束な場面に出くわしても私にはこの能力があるし!


「おいねぇちゃん、朝っぱらから1人で寂しく飯食ってんのか」
「暇なら俺らと遊ばねぇか?」
「大丈夫だって。ちゃんと金は払うからよ」


適当に入った店は比較的雰囲気がまともだから大丈夫だと思いきややっぱりこういう時のお約束ってどうしようもないのかな。それともこの島だから?この世界だから?


「おいおい無視かよ」
「度胸あるじゃねぇか」
「いや、ビビって声も出せねぇだけだろ」


あぁもううるさいなぁ。ゆっくりと食べたかったのに台無しだ。とりあえずパンだけでもと、パンを抱えて代金を机の上に置くと瞬間移動をした。
移動先を特に考えていなかったので、店の裏手に出た。中が騒々しいのが聞こえてくる。とりあえずここでいいやと近くの荷物の上に座りパンを頬張る。あぁ…美味しい。ローがいるとパンを見るだけで嫌そうな顔してくるから中々食べれないんだよな。こりゃあローと付き合う人は大変だろう。


「はぁ〜…決心してまだ数日なのに…もう辛い」


まぁ、一緒の布団で寝るなんてラッキースケベ(?)もあったし…どうせローが私を女として見ないなら仲間としてそれはもう色んな顔やらなんやら見ていこう。そして私は心のシャッターを切ろう。
パンを食べ終わり、店の中の騒がしさもなくなった。そろそろ船の様子でも見に行こうかな。元々大まかに作られてはいる船を買い取って細部に注文を付けているだけだから近い内に完成だとは聞いている。しかし、てっきりガレーラカンパニー辺りで船を作るのかと思いきやここで作るのか…これが新世界まで通用する船になるのか…運良く良い船大工のいる島で良かった。
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