第1章 私の未来は変わっていく
それからは慌ただしい日々だった。忙し過ぎて、忘れていた。
「みのり、誕生日おめでとう!」
「え?え?あ、そういえば…」
何故か、今日は夕飯時になってもベポが食堂に行かせてくれなくて困っていた。ベポが抱っこをしてくれるとどうにも抜け出せない。この魅惑の毛皮から離れるなんて出来ない。なんて卑怯なの!そんな事を思いながら毛皮を堪能していたら、ペンギンが呼びに来た。わざわざ何なの?と思っていたらこれだ。
「そういえば…誕生日は酒盛りだっけ…」
「今更だけどみのりの歓迎会もかねて!」
「これからも宜しくな!」
「おめでとー!さぁさぁ酒を注いでやるから持てよ」
「今日は肉もいっぱいあるぞ!」
「あ、キャプテンの為に焼き魚もちゃんとありますよ!」
ローへ話しかける声で、ローもいるんだとそっちへ視線を向ければローがこっちを見て微笑んでいた。ローも祝ってくれるのか。
「ふふ…皆、ありがとう」
「それじゃあ…乾杯!!」
「かんぱーい!」
「おめでとー!」
「みのり、いっぱい飲めよー!」
いつもも楽しいけど、今日はもっと楽しい。明日は?明後日は?これから先は?きっとずっと楽しいんだろうな。あぁ…嬉しいなぁ。
「おぉー、みのりは結構いける口だな」
「結構美味しい。お酒ばっかりは飲むのはしんどいかな」
「慣れりゃあその内酒だけでも楽しく飲めるぞぉ」
「これから皆の誕生日の時に飲んで慣れとくね」
いっぱいお酒を飲んで、沢山笑って、皆からおめでとうって
言って貰えて。楽しいなぁ。幸せだなぁ。こんなに幸せで良いんだろうか。そんな事を思いながらお酒を飲んでたら、ドンドン気分がフワフワとしてきた。
「あれぇ…ベポが3匹らぁ…」
「…誰だ、ここまで飲ませたのは…」
「いや、いつの間にか凄い勢いで飲んでて…」
「楽しいねぇ…本当に楽しいねぇ…えへへ、皆大好き」
「…これは、やばい…」
「早くみのりを寝かせろ!誰も襲うなよ!襲っていいのはキャプテンだけだ!」
「何馬鹿な事言ってんだ!お前ら見るな!酒でも飲んでろ!」
あぁ、ローが5人に増えたしフラフラと踊っている。楽しそうだなぁ。5人もいるなら1人ぐらい欲しいなぁ