第1章 私の未来は変わっていく
「…起きたのか?」
「あ、起きた?」
「お前こそ…随分長く気を失ってたな」
「いつぶりか忘れるぐらいに…大泣きしたからね」
ようやく気配を感じたのかローが起きる。ローが警戒心も抱かずに、私の気配では起きないぐらいに私の存在を許してくれているんだと、嬉しく思う。
「あれぐらいで泣くんじゃねぇ。…いつでも言ってやる。慣れてしつこいって言うまで皆で言ってやるよ」
「ありがとう。…これからも、宜しくね」
「あぁ…宜しく頼む」
その後は、新しい船について話した。次の船には女部屋を作るらしい。これから先船員も増えてきた時に女の人が入る可能性もあるだろうから。今は私1人だから私の一人占めになるらしい。しかもわざわざ女部屋にはシャワー室をつけてくれるというから、そんな無駄遣いいいの?なんて言ってみたり。
ああでもないこうでもないなんて話をして、あぁ…未来を話すって楽しいんだね。その船で、グランドラインを超えて新世界へ渡り…そしてドフラミンゴを討つ。その後も大きな戦いはいくつもあるだろう。
私がいない方がいいだなんて思わない。ローが少しでも傷つかないように、私が守るんだ。私の、この能力で。
「新しい船、楽しみだね」
「あぁ…海中を進んでいくから、お前と同じ景色が見れるな」
そうだね。これから先…同じ未来を見ていくんだね。いつかは、きっと違う未来になるだろうけど。
「頑張るね」
「頑張りすぎてまた船を壊すのだけは勘弁しろよ」
「酷いなぁ、もう。…多分、大丈夫。何となくだけど…大丈夫だと思うよ」
この思いを知ったからか、子供みたいに大泣きしたからか…理由は分からないけど。きっと大丈夫。もう私はコントロール出来る。
「なら、大丈夫だな」
ねぇ、ロー。貴方はこの気持ちを知ったらなんて言うかな。言う日は来ないだろうけど。貴方の大切な仲間でいたいから、私は言わない。貴方のその優しさにも勘違いなんてしない。貴方がいつか未来を進んで行く時に他の人を傍に置いたら、私は笑顔で祝福するよ。それが私の覚悟。
「1年以内に、グランドラインへ入る。しっかり着いてこいよ」
「勿論。ハートの海賊団が無くなるまで着いていくよ」