• テキストサイズ

貴方と未来を過ごしたい

第1章 私の未来は変わっていく




「…分かった…皆の為にも、私の為にも頑張る」


あんな事があって、嬉しそうに笑いながら言ったみのりはあれから能力をコントロールするのに頑張っていた。たまに船を壊してくれたりはしたが、それでも最近はちょっとした感情の浮き沈みで勝手に浮いたり浮かせたりは無くなった。


「後は…これだけなんだけどな」


気合いを入れるととりあえず目線の先のものが吹っ飛ぶ。ある程度の人と物への違いはあるものの基本的に飛んでいく。人なら意識を失う程度。物なら大破する。
そして今、帆が壊れている。みのりとシャチとペンギンを遺し、他は全員街に出ているあいだに何があったんだ。みのりはこれでもかと言うぐらいに狼狽えながらなんとか話をした。


「あ、あの〜…ロー…?ご、ごめんなさい…あのね、私ね…留守番しててさ…いきなり襲われてびっくりしたけどちゃんと倒せて…嬉しくって、船を守れたぞ!ってなって船を見てでもそしたら…本当に、ごめんなさい…」


運良く大きめの海賊船から金品を強奪出来た上に、辿り着いた島の医者が倒れた上に島1番の金持ちの息子が今すぐ手術しないと死ぬとかなんとかも重なって御礼の大金も手に入った。そろそろ新しい船には変えようかとも思っていた。そう、だからある意味ちょうど良かったのかもしれない。もう少しもう少しで延ばしていてはこれから先の航海に支障が出るかもしれない。


「はぁー…みのり、もういい。…それよりも怪我は?」


そうだ、悪いのは一緒に留守番してた筈のペンギンとシャチだ。なんでいないのかは後で聞こう。それよりも今はパニックになりかけているみのりを落ち着かせるしかない。


「あ…っ、う…ロー…ごめんなさい…」


自分が悪い事をしたのに心配をされたからか、みのりはボロボロと涙をながしはじめた。初めて見る光景に思わず俺も驚いた。


「な、泣く事ないだろ!」
「うぅ、だって、私…結果的に船を守れなかった…皆の大切な船を…私のせいで、ごめんなさい」
「馬鹿野郎…船と人なら人の方が大事に決まってんだろ…お前が無事なら誰も怒らねぇ」


そりゃあ普段は船を壊すなって怒るけど、みのりの命がかかってたなら仕方ねぇ。
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp