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偽りを越えて【黒バス】

第3章 バスケ…なんか…!!


黒子side

……………。

相田さんは本に夢中になっている。

僕は多分、いや確実に相田さんに惹かれています。

想いを伝えたいのですが、勇気が持てません。

自惚れかもしれませんが、今のところは割と仲がいいと思っています。

もし失敗したら、今の関係まで壊れてしまう。

それだけは絶対に嫌です。

「んー…」

黒「相田さん、どうかしましたか?」

「いや、ずーっと同じ態勢だから。ちょっとのびしただけ」

そんな小さなことにすら反応する僕は重症なんでしょうか。

「ところで黒子君、今日は部活ないの?」

黒「はい。今日はないです。だから図書室に」

「そうなんだ」

黒「相田さんは部活にはいらないんですか?」

「…そうだね、今は」

バスケ部に誘ってみましょうか。…ダメ元で。

黒「バスケ部に来る来はありませんか?」

「…!!!!」

相田さんの顔がみるみる曇る。

「……………………!!」

小さな小さな声で相田さんはつぶやいた。

黒「相田さん…?」

「…誘ってくれてありがとう。でも遠慮するよ」

相田さんはそう言って立ち上がった。

「今日は帰るね。本ありがとう」

相田さんは小走りに出て行った。

……相田さんがつぶやいたこと。

本当に小さな声だったけど、僕には聞こえた。

―バスケ…なんて…!!―
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