第5章 新たな道
美風side
リ「休憩終わり~!!練習再開よ!!」
あ…。
休憩が終わり、黒子君や火神君達は練習に戻っていった。
……さて。
どうしようかな、私。
ドリンクはまだ沢山あるし、タオルも…。
する事がないので、私は皆さんの観察をすることにした。
まずは日向さん。
度々放たれるシュートは、百発百中でゴールに入る。
…すごいな~…。
次、伊月さん。
イーグルアイ…だっけ?
よく活用できてる。
水戸部先輩。
安定してる。
小金井先輩。
…器用…貧乏なのかな?
土田先輩。
小金井先輩のバックアップ役だね。
さっきから幾度となく小金井先輩の外したボールをリバウンドしてるし。
火神君。
…圧倒的。強い。
そして黒子君。
…よくわかんない。ただパスがすごい。
以上。
………結果。
個性的なチームだなぁ。
見たところ、火神君と黒子君の2人が飛び抜けた感じかな。
なんかあの2人、2人で1つみたい。
数日前にケンカしてた2人はどこへやら。
リ「美風!!」
お姉ちゃんが近寄ってきた。
「なに?お姉ちゃん」
リ「どう?うちのチーム」
う。
「え、どう…って言われても…」
リ「もと選手視点からして」
ん~…。
「釣り合っては…いるかな」
リ「釣り合ってる?」
「ん」
としか言えない。
だって実際釣り合ってるし。
ただ…このままじゃあ…いずれ堕ちる気がする。
そんな考えが頭をよぎった。