第4章 喧嘩
視点が交差します。
美風side
次の時間、私達は教室に戻った。
教「相田ぁ!!今までどこに…」
教師が煩いから、
「すみません。分け合って出れなかったんです。反省文は後に提出します。それでよろしいですね?」
と睨み付けたら、呆気なく、
教「あ、ああ…な、ならいいぞ」ゾクッ
なんだか最近睨み顔が磨かれてる気がする。
私はすとんと席に座った。
黒「すごいですね。相田さん」
「あなた、なんで気付かれないの?」
黒「昔からです。…あ」
「ん?」
黒子side
そうだ…相田さんは人並み以上に影が薄い僕に、いつも気付いてくれてる…。
なんででしょうか。
とにかく、今は集中しましょう。
~かっ飛ばして放課後~
美風side
「あー…終わった…」
黒「お疲れ様でした」
「むしろこれからさらに疲れることになるんだけどね…」
そう…これからお姉ちゃんとこ行かなきゃいけないんだよ…。
黒「カントクに会いに行きますか?」
「う…うぅ…」
黒「僕も一緒に会いに行きますから」
「わ、わかった…」
体育館に行くと、中から、
日「で、結局どうすんだよ。美風に会ってもっかい話したほうがいいんじゃないか?」
リ「そ、そうなんだけどさ…なんか…」
?「ん?どーかしたの?カントク」←小金井君のつもり
などと聞こえてくる。
体育館の扉の前でためらった。
黒「相田さん。大丈夫ですから」
「う…うん…」
黒「僕が先に行きます」
ガラリとなんの躊躇もなく黒子君は入っていく。
日「ん?…………うわっ!!黒子か…」
リ「黒子君…」
伊「美風…どうだった?」
黒「来てますよ」
「「「え!?」」」
ああ…来た…。
私は恐る恐る中に入った。
伊「美風!!」
日「ホラ、行けよカントク」
リ「あ、ちょっと…」
お姉ちゃんはこれまた恐る恐るこっちに来た。
リ「…………」
「……………」
黒「別の場所に行くといいですよ」
という助言に従い、私達は体育館を後にした。