第4章 喧嘩
10分以上のもはや舌戦が続いた。
気がつけば、私のお姉ちゃんの周りには、日向さんと伊月さんと黒子君となぜか火神君しかいなかった。
みんな手をこまねいている。
私は怒りに身を任せながらも、あることと格闘していた。
それは、[ある言葉]を言わないようにすること。
わずかに切れ残った堪忍袋の緒、いわゆる理性がそれを可能にしていた。
けれど、もう限界に近かった。
そして完全に切れたのは、
リ「あんたもいい加減に立ち直りなさいよ!!いつまでもウジウジしていられると迷惑なのよ!!」
というお姉ちゃんの言葉を聞いたとき。
「煩い煩い煩い!!私のことなんかなにも知らないくせに!!知ったような顔しないでよ!!!!!」
お姉ちゃんは目を見開いて――――――。
バシッ
私は左頬に痛みが走った。
私はバランスを崩してよろけた。
なに?
なんなの?
頭が真っ白になり、私はお姉ちゃんを思い切り突き飛ばした。
ガタンとお姉ちゃんが倒れるのも、
黒「相田さん!!」
日伊「美風!!」
と呼ぶ声も気にせず、私は教室を飛び出した。