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【ヒプマイ】彼とうまいもの【碧棺左馬刻】

第1章 彼とうまいもの


俺の縄張りで事件をお越し、合歓やに手を出したら野郎共が捕まって数日、銃兎から駅に集合と連絡が入った。

「で、理鶯はどこに居たんだよ」

「さんのところだ」

「またかよ」

「そろそろ理鶯たち着く頃だな」

「“たち”って他に誰か来んのかよ」

「言ってなかったな、さんも呼んだんだ。例の事件の面通しを……」

途中から銃兎の話は入ってこなかった、も一緒?今から来るのか?
兎野郎が、先に言っとけやタコ!
の顔を見るのはあの事件以来だ。
イライラしてタバコに火をつけた。

タバコを咥えて前を向けば知った顔が二人こっちへ歩いてくる。

イライラした気持ちを押さえられず「おせーんだよ」とに向かって言ってしまった。
言う相手を間違えた。


「左馬刻、お前も来るだろ?」

二人を乗せてドアを閉めた銃兎がこちらに寄ってくる。
俺が行く必要がどこにあるんだ、お前らと乗るつもりねぇっつーの。
なんなんだよ、腹立つな。
乗車を断り、後で連絡寄越せと吐き捨てて駅に向かった。

暇を潰して3時間、“15時前には駅に着くと”銃兎から連絡が入った。

正直アイツらが一緒にいるところでにあまり会いたくなかった。
調子狂うからだ。

銃兎から連絡があったとき、は駅から電車で帰ると聞いていた。
が駅に入ったら合流しよう。
少し遅れる、と銃兎に連絡を入れた。

車からが降りてくるのが見えた。
さっさと帰りやがれ。

駅へ向かっていくのを目線で追いかけていると目立つピンク色の頭が視界に入った。
乱数じゃねーか。なんでアイツがここに……

乱数がに近づいていく。
アイツら知り合いだったのか?

二人を見ていれば、急に手を繋いで走り出した。

おいおいおい、電車乗るんじゃねーのかよ。
乱数の奴何やってんだ!

思わず二人の跡を追いかけたが、白いワゴンに二人が乗って走り去るのを見届けることしかできなかった。
大丈夫なのか?
不安な気持ちを押さえて、銃兎達がいる車へ引き返した。
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