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偽りの歌姫 《ツイステ》

第8章 聖夜ナイトメア




『うぅ…ドレスとか、慣れない…』

「んじゃオレがエスコートするッス…」

「行きましょうかアイさん。」


ラギーがエスコートのために手を差し出してきたが、それをジェイドが阻止してきた。いつもの胡散臭い笑顔でジェイドはあたしの手を握ってきた。

あたしは、強引に握られた手を引かれて学園長が待っている鏡の前に来た。いつものような鏡じゃなくてなんか、すっごくギラギラした鏡だった。


「ではみなさん!我が校の名誉を守りながら頑張ってくださいね。私も後で行きますので」


と言って、送り出された。
パァアアと光が包み込んで、気が付くと・・・


『わぉ…夢の国?』

「…アイちゃん?何言ってんの?」


そこは舞浜の夢の国も顔負けのキラキラした場所。
夜なのに明るくて。ナイトレイブンカレッジとは全然違った。


「おや、ナイトレイブンカレッジの生徒さんですね。こちらへ…」


おそらくロイヤルソードアカデミーの教員でこっちの案内を任されている人だろう。校内へ案内をしようとしたら、アタシと目が合った。その瞬間、教員であるにもかかわらず顔をかなり赤らめて目を逸らした。


「ゴホン…こちらへどうぞ」


ようやく正気に戻った教員さんが校内へ通してくれた。
なんか・・・いやな目つきしてるわ・・・と思って居ると、ジェイドがあたしをその教員から隠すように肩を抱きながら歩いてくれた。


「えっ…ジェイ…ド?」

「今日はフロイドに頼まれましたので、変な虫がつかないように…と」

「あ…」


ジェイドにも、こういうとこあるんだ・・・そう思った
けど、すぐに分かった


『…いや、自分で言うか?それ』


ジェイドを見て、そんな言葉を吐き捨てるとジェイドは少し驚いた顔をしたがすぐに…「あはっ!」と笑って口角を上げた。


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