第8章 聖夜ナイトメア
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『んぁ…ぐ、ぅぅ…あ、ヴぃ…ヴィル、さ…』
「我慢なさい…今の貴女とってもきれいよ…」
『でも…だからって、…んぁあ…』
「もう少しよ、もう少し…フフフ」
『いっ…いや…もぉ…は…吐く…ッ!!!』
ひと月というのは意外とあっさりとくるもので・・・
もうホリデー前の舞踏会の日になった。
あたしは、夕方からのパーティーに備えてもうポムフィオーレ寮で準備を始めていた。
ヴィルさんを筆頭に美に厳しいポムフィオーレ寮の生徒総出であたしのドレスアップをしてくれた。
「吐かないわよ!!女のくせにコルセット1つまともに付けたことないなんて!!」
『ないモノはないんです!!ってか、ホントにあたしこれ着るんですか!?』
「もちろんよ!貴女の美しさを最大限に引き出し尚且つあたしの美しさも引き立たせるドレスをね。あと、登場は貴女とあたしなんだからしっかり背筋伸ばしなさいよ。そのためのコルセットよ!!!」
『ぎぃゃああ!!!』
と、
壁に手をついているあたしの腰の辺りを巻いているコルセットがギチギチと音を立てているがヴィルはそんなことお構いなしに締め付ける。
昼に食べたパスタが出るかでないかの瀬戸際で閉め終わると今度はヴィルが選んだドレスを着ていく。
これは・・・
ホントに・・・