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偽りの歌姫 《ツイステ》

第5章 深海スターブ




***


『うぅ…』

「アイちゃん…大丈夫?」

『なんとか…』


昨日の夕方からあたしはケガのせいもあって高熱が出てしまった。熱が引いたのは2日後・・・アズールとの契約の期限の日の朝だった。


『ごめんよ…大事な時に…あれからどうなった?』

「それが…」


と、昨日までの事をユウに聞いた。

オクタ寮のVIPルームの金庫に契約書が閉まって会ってそれを破ろうとして失敗。ある作戦を思い付いてレオナ達と相談?して今から勝負を仕掛けるとまでざっくりと説明された。


『ほぉ…あのレオナが協力するなんて…』

「うん。それで今からみんなと珊瑚の海に行くんだ。アイちゃんはまだ病み上がりだからこのまま休んで…」

『いや、あたしも行くよ。2日間寝すぎで何にもできてないから』

「えっ…でも…」

『大丈夫だよ!あたしだってオンボロ寮の寮生だから!監督生様のために仕事させてくださいよ』

「うーん…じゃあ、海に入るのは危ないと思うからレオナ先輩達と…」


ユウから作戦を告げられたが、レオナ達と一緒というのがどうもあたし的に気が気でなかった。まぁ・・・怪我してるからあいつらも何かしてこようとは思わないだろう・・・


『OK。まかせてよ』

「ホントに無理はしないでね!」


と、ユウに念押しをされてあたし達は保健室から出た。
・・・というか、今更だけど2日間保健室で寝っぱなしでよかったのかな・・・


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