第5章 深海スターブ
「…あぁムカつく!!もうウナギちゃんだけでも食い殺してやるよ!!」
「フロイド、あまりお客様を傷つけないでください。」
「うっせえよ、邪魔すんな…」
「・・・。」
さすがにジェイドの方がフロイドを止めている間に、あたしはユウやみんなが心配してくれて今回は一度撤退することになった。
***
「全く、お前は…。もう少しで腕が取れていたところだぞ。」
『すみません…。』
「とりあえず応急処置と回復薬の投与はした。今夜は安静にしていろ。」
ユウ達は、それぞれの寮に戻って作戦を練り直すようだがあたしは腕の傷が想像以上にヤバくて血が止まらないからとクルーウェル先生のところへ駆け込んだ。今は、学校の保健室に寝かせてもらっている。
・・・さすがに、あのセリフは酷過ぎたかな
本当は、逆だったのに・・・
多分あの姿のあいつらは、きっと傍から見たら怖いのだと思う
ただでさえ体のデカい2人があんな姿だったら普通怖がるだろう。でもあたしは感性がおかしいのか、あいつらの姿を見て綺麗とさえ思ってしまった。
だがら、その逆を言ってみたら・・・
腕を食いちぎられるくらいの事を言ってしまった・・・
『…嫌いなはずなのに』
「大丈夫かい?」
『えっ…あ、リドル?』
静になった保健室にやってきたのはリドルだった。
どうやらエース達に話を聞いてやってきたようだった。