第3章 誘惑ボイス
「俺のユニーク魔法は相手を攪乱させるもの。特に異性相手になるとより強い力を発揮する。男ばかりのこの学園だからあんまり使えねーと思ったけどな」
『ハァ…ハァ、て…めぇ…』
「あぁ?なんだよ、凄んだって所詮てめえは女なんだから怖かねえんだよ。」
今にも膝から崩れそうなあたしに近づいてきた男は、あたしの肩に手を置いた。ただそれだけなのに、あたしはそのまま膝から崩れた。身体全体が熱くて、しびれて・・・
「こうなると、やべえ女って言ってもただの女だな。」
『ひっ!!』
身体が動かないのをいいことに、男があたしの身体を押し倒した。多分相手は力を入れてない、なのにいつも入れれる蹴りも入れれない。身体も起こせない・・・男があたしの制服のボタンに手をかけ始めた。
『ひっ…や、やめ…ろ…』
「だから怖くねえんだって。やっべ、その凄んだ顔たまんねぇんだけど。うわ、胸も予想以上にでけえし」
『や…』
男の言葉1つ1つが、気持ち悪くて怖くて・・・
男の顔が近づいてきて・・・キスされた
『んッ、んんん…』
声を上げても・・・いや、多分声上がってない
声を上げることすらできなくなってる・・・
「…抵抗しないってことは、いいってことだよな?」
『はぁ…はぁ…ゃ、ゃぁ…』
声が出ない・・・
あたしの自慢の声が・・・届かない
でも・・・男の手が、下半身には届いた
『ひっ…やぁ!!』
「うわ…お前の声…やらしい、そういう声もすげえそそるな。」
『やだっ…たらぁ!!』
「おら、もっと声出せよ、どうせここには誰も…」
と、男の手がまた動き出した時・・・
あたしの身体を抑えていた男が退いた。・・・というか、飛んでいった