第1章 歌姫
「現場近くにいるヒーローは至急、応援をお願いします!!」
マスメディアの力を使い、近くのヒーローに呼びかける。
「おねがい、誰かっ!!」
マイクには入らないほどの声で祈るアナウンサー。
すると、
──バサッ
「え??なに、あれ…。」
ヘリのすぐ隣を飛んでいく鳥にしては明らかに大きい物体。
「翼で空を飛ぶヒーロー…、ホークス…じゃない!!あれは…、」
空を飛ぶヒーローらしき物体を目を凝らして見る。
そして、太陽の光に反射して輝く金色の髪を見て今朝入ったばかりの情報を思い出す。
『オールマイトさん!!』
オ「っ、キミは!!」
トンッと、オールマイトの隣に降り立つ1人の女性。
大きい羽がポンッと小さくなる。
『こちらは私が…!!
救助の方をお願いします!!』
オ「あぁ!!頼むぞ!!」
そのままものすごい勢いで建物へ向かうオールマイト。
「あ、あなたは…!?」
『ヒーローですよ。』
不安そうな女性にやわらかく微笑む。
仮面をしているため、目は見えないがとても安心する笑顔。
『怪我をしている方はできるだけ私の近くに来てください!!』