第6章 裏切り
「突然かかしの目の前に現れてのぅ、わしもかかしから聞いたときは驚いたが、いろいろ調べるためにも木の葉の住民として過ごしてもらっていたのだ。かかしに監視、護衛を頼んでな。」
別の世界から…?
しかもなんでかかしのもとに…
「すいれん、かかしはこれまでに忍びとしての闇をたくさん抱えて生きてきた。
わしも奴の闇を晴らしてやることができずにいての、傍において見守る事しかできなんだ。
あやつの力もまだまだ必要であったしな。
___だが、アンナが来てからかかしの目の奥にある闇が徐々に薄れていってのぅ…
死に急いでいたあやつが、生きたいと、生きて里に帰ってきたいと思うようになっておったのだ」
火影様もかかしの変化には気づいていたようだ…
それほどかかしはあの子によって変わったということか…
「わしは、かかしとお前との間のことをすでに聞いておる。かかしはお前をそうおとしめたきっかけとなったのは自分であると悔いておる。あやつは、お前を重罪人として処罰することを望んではおらぬ」