第4章 再会
かかしサイド
「かかし…迷惑だったかな‥こんなこと言って。
でも前は同じ気持ちだったし、本当にここまで生きてやってこれたのもその思いがあったからこそで…私は今でも‥」
そういって、すいれんは少し頬を赤らめた。
俺の心がジクジクとうずく。
「‥‥俺は、お前と離れてからも同じ気持ちでいた。でもしばらくしてオビトもりんも、ミナト先生までも失って、この暗部の仕事の影響もあって俺は…自分自身を失った。
正直いつでも死んでもいいと思うくらい死に急いでいて…すべてを見失ってしまっていたんだ‥ごめん…」
正直に話し謝るしかなかった。
「…そっか…みんな、逝ってしまったんだね…
でも今は?
今もまだ自分自身を取り戻せてないの?」
アンナのことを言わなければならないのか…
アンナの顔が思い浮かんだ。
「ここ最近なんだ…出会った人がいて…その人が全部…受け止めてくれて、俺を闇から救い上げてくれた…」
「その人は…今はかかしの彼女なの?」
俺を見上げる大きな瞳が揺らいでいた。
「…あぁ‥」