第4章 再会
すいれんサイド
ようやく愛しい人に会えると思い、木の葉の里へ足を踏み入れる。
あれから随分と年月がたった。
多少なり見覚えのある場所はあるが、それなりに変わっている。
三代目様にご挨拶しているところ、そこへやってきたかかし。
彼は、本当に驚いていた。
その顔はほとんど見えなかったけど、今思い出しても笑えるほど。
でもマスクで顔を隠しているとはいえ、本当にかっこよく成長していた。
一緒に里を歩けば、緊張してしまう。
見上げなければ目線も合わすことができない。
でも私を見下ろして、困ったような眉を下げて笑う顔に幼い頃のかかしが重なって見えた。
かかしにちゃんと生きて再会することが、この気持ちを持ち続けていることが、あの戦乱の時代に生きる自身の生きがいになっていたのは間違いない。
でも私が伝えたときのかかしの反応は、自分が期待しているものではなかった。
やっぱり忘れられていたのかな…。
もしかしてかかしは…。