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メメント・モリ

第1章 翼の生えた男と私の願い


目の前に、作り物のような雲ひとつない空が広がっていた。

青い水彩絵の具だけを使って塗ったような・・・


そんな、青。

快晴。



冷たい空気に太陽の光が温かな2月。


正午。


「もうすぐ大学2年かぁ・・」


大学内のベンチに座って、ぼんやり空を見上げると、






ちょうど背中に羽の生えた人間が降りてくるところだった。
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