【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第4章 Shall we dance?
♪~♪~~――。
音楽が流れ、参加者の皆それぞれのパートナーとダンスを始めた。私もレンさんと音楽に合わせて踊りだす。
レン「ダンス、お上手ですね?」
ハルカ「あ、ありがとうございます。実は余り得意じゃなかったんですけど、櫂くんが一生懸命教えてくれて何とか…」
レン「櫂が…ですか?」
ハルカ「? はい」
凄く意外そうな顔をされた。
レン「それは良かったですね♪あの櫂が教えるなんて、滅多にないんですよ」
ハルカ「そうなんですか?」
レン「はい。君は気に入られているんですね♪」
ハルカ「そうだと嬉しいんですけど、迷惑ばかり掛けてますから…」
レン「本当に迷惑だと思っているなら、はっきり言う人ですよ?櫂は。もっと自信を持ってください♪」
ハルカ「…ありがとうございます」
レンさんの励ましに、勇気付けられた気がする。
話をしていたらあっという間に音楽が終わり、ダンスも終わっていた。これで一安心とホッと胸を撫で下ろしていた。だが…。
参加者③「あの、一曲お願い出来ますか?」
ハルカ「え?」
参加者④「いえ、是非とも僕と!」
ハルカ「あ、あの?!」
参加者⑤「俺と踊ってくれ!」
ハルカ「ひぇ~っ!?」
次々にダンスを申し込まれ、パニックになり、堪らずその場から逃げる!!
参加者達「「「あっ!待って下さーい!!」」」
ナイト「貴様らっ!妹に近づくなーっ!!」
追いかけっこが始まってしまった。
テツ「始まったな」
アサカ「ええ」
三和「始まったって、何がだ?」
テツ「レンのパートナーになると、際限なくダンスに誘われ続けるんだ」
アサカ「去年、私もそうだったわ。まぁ、レン様のためなら耐えられますけど!」