【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第3章 宿主
翌日__。
アイチの約束通り公園で待ち合わせて、家に案内していた。
ナイト「……で、どうしてお前達も一緒なんだ?」
三和「いいだろ?俺達だって興味あるし」
アイチ「すみません、僕が呼んだんです…」
気持ちは分からなくもない。会ったばかりの人の家に行くのは不安なのだろうな…。
ハルカ「気にしないで、家は大丈夫だから。あ、ここだよ」
家を見た櫂、アイチ、三和の三人は、呆然としていた。
アイチ「凄く、大きいですね…?」
ハルカ「そうかな?」
三和「そうかな、って…こんなに大きい家は中々無いと思うぞ?」
ナイト「儀式や行事を行う部屋が幾つもあるから、大きくなるのは仕方ない事だ。実際に使っている生活スペースは、他の家とそうそう変わらないだろう」
ナイトが説明してくれた。
ルイ&ルミ「「おかえりなさーーい!」」
玄関を開けると、今日もルイとルミがお出迎えしてくれた。
ハルカ「ただいま。お父様は?」
ルイ「ぎしきのまでまってるよ!」
ハルカ「そう、ありがとう」
アイチ「あの子達も双子ですか?」
ナイト「神子の家系は双子が多いんだ」
質問するアイチにナイトが答える。
三和「何でだ?」
ナイト「ハッキリとは分からない。恐らく…神子にもしもの事があった場合、代わりをさせる為だと言われている」
ハルカ「……さ、儀式の間へ」
双子の片割れは神子の代わり……私はそんな事思った事ない。そんな考え方嫌だな…自分の家族を、ナイトを代わりだなんて…。
ハルカ「…………。」
「ハルカ?どうかしたのか?」
ハルカ「ううん、何でもないよ…」
いけない、暗い顔していたのかもしれない。ナイトが心配そうに覗きこんできた。
ハルカ「えへへ」
ナイト「……っ」
至近距離で笑顔になる私に、驚きながらもナイトが顔を赤くした。