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【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~

第3章 宿主


三和「言わねぇのかよ?あの時の俺だ、って」

櫂「……別に」

三和「ま、お前がそれで良いならいいけど」


帰宅後__。


ハルカ「ただいまー!」

ナイト「ただいま」

?「あ!おねぇちゃんだ!」

?「おねぇちゃんだ!」


玄関で靴を脱いで家に上がろうとすると、奥からこちらに向かってくる足音が二つ近付いて来た。


ハルカ「ルイ!ルミ!」

ルイ&ルミ「「おかえりなさい!」」

ハルカ「ただいま。二人とも良い子にしてた?」


声を揃えるこの子達は、親戚のルイ(姉)とルミ(妹)。この子達も双子で、次の神子継承者。


?「おかえり」

ハルカ「あ、ただいま戻りました。お父様」

父「今日は遅かったんだね?この子達、ずっと待ってたんだよ?」

ルミ&ルミ「「まってた!」」

ハルカ「そうだったんだ。ごめんね、待たせちゃって」

父「何かあったのかい?」

ナイト「それが、帰りにまた倒れてしまって」

ルイ「おねぇちゃん、だいじょうぶ?」

ルミ「だいじょうぶ?」

ハルカ「もう平気だよ。さ、中に入ろう?」

ルイ&ルミ「「うん!」」


ルイとルミは私の両脇に来て片方ずづ手を繋ぎ、奥へと引いて行く。

ナイトはお父様と何やら話していた。


ナイト「父上、ご報告があります。今日、PAYクオリアを持つ一人を見つけました」

父「そうか!よくやった。その者は何と?」

ナイト「事情を説明したら、了解して貰えました。明日にでも力を渡す、と…」

父「分かった。では、家に連れて来なさい。準備を整えておくから」

ナイト「はい、分かりました」

ハルカ「ナイトー!何してるの~?」


中々来ないナイトに、奥から声を掛ける。


ナイト「何でもない、すぐに行く」


ナイトは何故か父に対して敬語で接する。父は特に厳しい訳じゃない。産まれてすぐに親を亡くしたルイとルミを引き取って育てる程に優しい人だ。

端から見たら敬ってるように見えるナイトの態度は、まるで父と距離を置いていた。理由を聞いても『何でもない』の一言で終わってしまって、それ以上聞けなかった…。
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