第7章 【第5章】正義のハッカーになろう!!…と思ったのに
フレアルーパー、もといバーニングドラゴンと"遊んだ"日から数日後。
再び集まった一同は、来星ナユに関する情報を探っていた。
チユもジンペイたちから、来星ナユの正体やYサークルなど、学園の隠れた事情を聞き、YSPクラブに協力することになった。
〜数日前の回想〜
「結局巻き込む結果になり、申し訳ないが…チユの能力は我々にとって頼もしい。ぜひ協力してもらいたい」
『…私からも、ぜひ協力させて。エイリアンたちがしたことは許せないし…ラント君からの頼みなら尚更ね』
そう言って微笑む彼女に歓喜するジンペイたち。
こうしてチユはYSPクラブの協力者になったのである。
今回はジンペイたちと来星ナユを尾行することに。
しかし、ことあるごとに見られる反応や仕草があまりにも乙女で人間味を帯びており、一同は困惑するしかなかった。
チアキがナユが自分たちの尾行に気付いているのでは、と指摘する。
ラントはそれも視野に入れた上で今回の行動をしているようだ。
そんな会話が繰り広げられる中。まだ来星ナユがエイリアンだと聞かされたばかりのチユは、こんな身近に異星人が潜んでいることに驚きを隠せず、未だに戸惑っていた。
『(来星さんが、まさかエイリアンなんて。もし、聞けるなら…)』
「…?チユ、どうかした?」
『…来星さんは、私たちに人体実験をした理由を知ってるのかなって』