第2章 2本目は未知の穴ぐら/卵
「あふっ……」
恍惚とも、充足感に喘いだとも取れる喘ぎ声とともに、小桃は圧迫感をお尻に感じた。
出したいのに出せない、うつ伏せに押さえつけられているために腰をゆっくり振ってみても、触手が抜ける気配はなかった。
散々に秘芽をこねられ、搾取され、びくびく悶える小桃。
卵を産みつけるなら今だ––––。
後孔を埋めていた触手は、交尾器をすりつけるとこみ上げる無精卵を小桃に注いだ。
無脊椎動物は袋状の精子のかたまりをメスに渡して繁殖する。
「うぁっ……ん!な、なに、それぇ……おしり、へんっ」
もしも小桃に孕ませる方法を取っていたら、小桃の子宮には産卵する直前まで触手の精子を大切に持っていることになる。
ああ、それも一興だったなと思わなくもないが、未開発の後孔に無精卵を植え付けるのも悪くない。
卵が漏れ出ないように菊穴にふたをし、うつ伏せのまま無抵抗の小桃の産卵を待った。
「んぅぅうっっ……!だしたい、でる、出ちゃう」
いいや、産卵はまだまだ先だ。
まだ10分も経っていないし、あと30分は耐えてもらわなければ。
小桃はもぞもぞと腰を振り、張ってきた下腹と尻穴をもじもじと窄ませたり力んだりを繰り返す。
しかし触手は取りあわず、うつ伏せの小桃の足を広げさせた。
「あ、あ、あ」
逆Yの字を書く今の小桃は、触手のいいなりに足を開く。
排泄欲が気になるのなら、ほかのことで気を散らしてしまえばいいのだ。
触手は後孔をずっぽりと埋めたまま、その膣穴にも触手を突っ込んだ。
「ゔんんんっっあぁ!ああ、ああっあ、ぁっあ」
前と後ろを同時に攻められて、発狂しそうなほどの気持ちよさが小桃を襲う。