第4章 十龍之介
亜衣が目覚めると龍之介はすでに起きていて、腕枕しながら亜衣の髪を指先でといていた。
「あ、亜衣ちゃん、目が覚めた?おはよう。身体は大丈夫?」
「おはようございます、大丈夫で…痛っ。」
「大丈夫?ごめんね、昨日はガッつきすぎたかな?」
「本当です…今日仕事休みで良かったです。」
「ごめんね…今日は俺が亜衣ちゃんを甘やかすから。」
「いつも優しくしてもらってると思うんですが…。」
「いいからいいから、なにかしてほしいこと無い?」
「じゃあ…一個だけいいですか?」
「良いよ、言ってみて。」
「もう少しこのままでいたいです…ダメ、ですか?」
「全然いいよ。俺も亜衣ちゃんとくっついていたいから…。」
こうして二人はマッタリとした一日を過ごしたのだった…。