Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第29章 救出
「いた!いました兵長!」
エレンが叫んだ。ジャンが叫ぶな馬鹿!とエレンを叩いている。
104期、俺達上官、ヴァニーユ達……総勢14人で馬車を追った。何せばれない様にしなくてはならない為に、立体機動で密かに上空を飛んでいたが、枷をつけて立体機動をしろと言われているようで普通よりも時間がかかった。
「チッ………クソが、」
馬車はステラを乗せた1台だけではない。どうやら門のところにいた10数人の他にも部下はいるようだ。
「……馬車数7……あれは2人乗りか、」
「……あのマーク何処かで見たことあるな……」
エルヴィンが静かに言い、ハンジが隣で首を捻った。
急にはっ!と閃いたハンジが顔を強ばらせた。
「人伝いだから確証はないけれど……犯罪組織のグループだ、あのマーク。5、60人で形成されてるとピクシス司令が言っていた……尻尾を掴めないと嘆いてらした」
「あ?犯罪組織?貴族だっつったじゃねえか」
「………つまり、表は貴族ってわけだよ。裏の顔が犯罪組織のボスって所だ。そりゃ捕まえられないだろう」
周囲が森で助かった、上手く体を隠せる。
横目に屋敷らしきものが近づいてきているのを見た。
「俺がステラの所に行く。お前ら周囲の敵を刈れ」
人数が皮肉にも丁度良い、2人で1つの馬車を襲撃させる。と言っても、人を殺すことの出来ないようなこいつらには格闘術で地面に寝かせとけとだけ伝えた。