Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第28章 誘拐
「団長!」「エルヴィン団長!」
人目につかない場所で訓練をしていると、エルヴィンとステラが来た。104期達は皆それを見て嬉しそうに名を呼んだ。
たった今エレンを対人格闘で指導(教育)していたのだ、エレンは地面に転がっているが、傍にいたヴァニーユ達もステラとエルヴィンが来たのを見ると敬礼した。
「リヴァイ、やってるようだな」
「明日から‘向こう’に行かせるんだ……今出来るのは精々此奴らの技術を少しでも上げておくことだろ」
「……あまり意地悪してやるなよ」
エレンが転がっているのを気遣わしげに見たエルヴィンは明日のことも含め話し始めた。
「どう?あの人の格闘術」
「………最っ…悪です……」
「ふふ……」
転がるエレンにステラが手を貸している。転ばせなきゃ良かったか……
いやそれより、エルヴィンがステラを連れている件だ。
「エルヴィンお前……」
「何だ?偶には良いだろう、リヴァイ。今俺は傷心中なんだぞ、」
「傷心中なぁ……1番似合わねぇ言葉だな」
「はは……失礼だな……まあそもそも彼女の方から付き添うと言われたんだがな」
「………あ゛?」
「まあ正確には違うが……俺が頼んだら元々そのつもりだと言われたんだ」
「……………」
「はは……何だ、隣に彼女を置く事も駄目なのか?」
エルヴィンがそう笑うと、俺はじとっとした目でエルヴィンを見た。
「……今お前は‘傷心中の心身共に疲れ切っている可哀想な奴’だからな、仕方ねぇ」
エルヴィンが真っ直ぐ見続けるため、俺は仕方なしに溜息をつきながら言った。